大内家の棚・引っ越し
2年前に製作した「大内家の棚」が引っ越しました。
引っ越しにともない、棚のレイアウトの変更・小物の追加・棚板の再塗装をしました。
これまでは1つの棚として使っていましたが、新しい部屋のレイアウトに合わせ、2つに分割しました。
片方は小さなテレビ台、もう片方はT字の収納&デスクになっています。
飛び出たデスクの端部を支える書類入れは、今回新たに製作しました。
塗装は、2種類のニスに数滴の漆調塗料を加えることで、独特の奥行きを持った赤味をつくっています。(2022/6)
撮影:大内真理奈
大内家の棚
賃貸マンションの一室のための棚。
クライアントからは、「室の形に合わせた幅4.5m、奥行き45cm、高さ70cmの細長い棚」「いずれ引っ越しした際、棚の形を新しい室の形にも合わせられる可変的なシステム」の2つを求められた。
そこで、幅90cm、奥行き45cmという運搬が容易なサイズの棚板を紐で結んで固定し、その場所その場所で住まい手の些細な振る舞いを助ける高さ32cmの小物たちで支える構造とした。
この仕組みにより、新しい役割を持った小物を1個単位で追加したり、棚自体を2つに分割してレイアウトしたりといったように、引っ越しやライフスタイルの変化に合わせて簡単に棚を分解・再構成することができる。
見た目も役割も異なる小物たちは、棚に収められる他の物たちとささやかな関係性を持ちながらその中に溶け込み、生活の中の雑多さを自然に受け入れる。(2020/10)
時間
合計:10日
- 棚板:1日(塗装の乾燥に+1日)
- 小物:7日
- 組立・設置:1日
工具
- インパクトドライバー
- トリマー
- サンダー
- ディスクグラインダー
- 卓上ボール盤
- 丸ノコ
- 手ノコ
- ノミ
- その他
材料
約8万円(内送料1.4万円)
- ラワン合板 t21mm(棚板)
- ラワン合板 t9mm(底板)
- 接合:Atwood タクティカルコード φ2.4mm
- 接合:ストレート差込みダボ φ6mm
- ラワン合板 t15mm
- MDF t4mm、t9mm
- OSB合板 t11mm
- アクリル板 t4mm
- パイン集成材 t15mm
- 針葉樹合板 t12mm
- 等辺山形鋼 t3×25mm
- 鋼板 t3.2mm
買った店
- アウンワークス(ラワン合板)
- Amazon(ロープなど)
- モノタロウ(MDFなど)
- 島忠(OSB合板、アクリル板、パイン集成材、針葉樹合板など)
- 鉄・資材センター(鋼材)