04 シンプルな部材の反復
部屋の形にぴったりの家具が欲しい。そんな時は、小さなパーツの組み合わせで作ってみるのも手です。
今回紹介するのは、シンプルな部材の反復で、部屋の形にぴったりの家具を安く簡単に作るというアイデアです。
やることは、同一の部材を必要分作り、スペースに合わせて並べるだけです。
ゴーストファニチャーが設計した家具を例に、このアイデアの良いところを見ていきましょう。(2021/03)


① 自由自在な形
「みらい創造機構のロゴディスプレイ」では、角材から切り出したシンプルなブロックを斜めに並べて棚の外形に沿わせ、複雑な全体形を自然にレイアウトしています。シンプルな部材は並べ方を自由に決めやすいので、全体の形を置きたいスペースに簡単に合わせることができます。
部材の形や大きさに少しバリエーションをつけたり、後で並び替えられるようにしたりすれば、もっと自由度を高めることもできそうです。






② コスパ良し
このディスプレイは、9cm×9cmのヒノキ角材1種類でできています。そのため、複数の店から何種類もの材料を仕入れる必要がなく、簡単に仕入れでき、その分送料も安く抑えています。
また、小さくまとめて運ぶことができるので、搬入や引っ越しの際に頭を悩ませることもありません。
材料の種類を少なくし、同じ部材をたくさん作ることで、様々なコストを削減することができます。






③ 簡単な工程
複雑な全体形のディスプレイですが、実際の工程としては、角材を四角と三角に切り出し、塗装したりトレペを貼ったりして並べただけです。同じパーツをひたすら量産するだけなので、高いスキルや工具は必要ありません。
単純な作業の繰り返しの中で効率の良いやり方を見つけたり、だんだん上手になってきたりすると、作るのが楽しくなりそうです。






まとめ
以上、「シンプルな部材の反復」というアイデアを紹介しました。
このアイデアは、部材の形や大きさが変わっても、同じように使うことができます。
安く簡単に自由な形をつくりたい時は、ぜひ参考にしてみてください。


final wooden house/藤本壮介(archdaily.com)

スターバックスコーヒー 太宰府天満宮表参道店/隈研吾(kkaa.co.jp)

セントラル・ベヒーア/ヘルマン・ヘルツベルハー(architectenweb.nl)

マインクラフト/マルクス・ペルソン(minecraft.net)











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