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D-CHAIR


S-HOUSEにおいて、こどもとの暮らしの中で発見する様々な出来事に柔軟に対応できるような設計を心掛けた。

低座椅子とし、大人の目線をできる限りこどもの目線に近づけることで、こどもが安心感を得られるようにしている。

また家具の高さを全体的に抑えることで、リビングの空間を広く感じられるようにした。


こどもが生まれ保育園に通い始めるにあたって、私たちの家族や友人を自宅に招く機会も増えると考えた。 

そこで、来客が多い時は椅子をローテーブルと座椅子に2分割できる計画とした。

D-CHAIRは平面的にDの形をしている。

分割することでDouble(2倍)になり、ローテーブルを背中合わせでDouble(対)にすることで大きな小判状のテーブルとなる。

分割のための機構はどもが誤飲しないよう、独立した小さなパーツを使わないことにした。

座面下の梁間に挟まれたステンレスバーを持ち上げ、少し大きめの鍵を引き抜くと上下に分割することができる。

 

親と子の関係性を見つめ直し、家族や友人たちと様々な過ごし方を探していける家具である。(正田真郷


設計:正田真郷+正田めぶき

製作:ゴーストファニチャー

撮影:佐藤稜

 

Design: Masato Shoda+ Mebuki Shoda

Production: GHOST FURNITURE

Photo: Ryo Sato