自由に生きるためのユニット家具。
引越しや模様替えの多い方のためにデザインした、何度でも分解・組替が可能なユニット家具です。
シンプルなボックスや天板を組み合わせて好きな形のデスク/ベンチ/シェルフをつくり、人の居場所もモノの居場所も自由にレイアウトすることができます。
賃貸に住んでいる方や子育てをしている方はもちろん、オフィスのデスクやカフェスペースにもぴったりです。
お財布にも環境にも優しい。
パーツの幅は45cmモジュールで、どんな住宅でもフィットするようデザインされています。
引越しや模様替えの度に家具を買い替えなくてすむので、長い目で見れば経済的なうえ、ゴミを減らすことにもつながります。
レイアウトが変わったら、必要に応じてパーツ単位でレンタルすることも可能です。
- 引越したら違う組み合わせで -
- 子供の成長に合わせてベンチをデスクに -
こだわったのはボックスの高さ。
A4サイズとA5サイズが入る大小2種類のボックスを用意しました。
ベンチやデスクの作り方は様々なので、収納したいモノに合わせてお好きな組み合わせを選ぶことができます。
ボックス23.5
ボックス34.5
フタ45
フタ90
天板90 (塗装色はオプション)
天板135 (塗装色はオプション)
天板180
(塗装色はオプション)
脚11
脚34.5
脚69
デスクベンチシェルフは、ゴーストファニチャーがデザインした初めてのセミオーダー家具です。
ここでは、デスクベンチシェルフに詰め込まれたアイデアを、それらを発見するきっかけとなったオーダー家具とともに紹介しようと思います。
何度でも分解・組替ができるシステム。
「大内家の棚」は、賃貸マンションの一室に製作した大きな棚です。
将来的に引越すことが決まっていたので、引越し先でも形を変えて使い続けられるよう、ビスや接着剤を使わない構造を考えました。
実際に引越した際には、新しい部屋の間取りや使い方に合わせて2つに分割することになり、棚板も床や壁の色に合わせて塗装し直しました。
愛着のある家具と一緒に引越し、その時々の生活をイベント的に楽しむという、フレキシブルな家具を所有することの豊かさを実感する経験となりました。
デスクベンチシェルフも、引越しや模様替えの度にパーツを組み替え、新しいレイアウトに合わせて自由な形を作れる仕組みを持っています。
今ここでしか使えないかもしれない家具を選んだり、安い家具を何度も買いつないだりするのではなく、時と場所を選ばずにずっと使い続けられる家具を所有するという生き方の提案です。
大内家の棚(引越し前と引越し後)
シンプルなパーツの組み合わせで解く。
「前原家のデスクとベンチ」では、部屋のレイアウトを住まい手と一緒に考えることから始めました。
住まい手の居場所と本や食器、窓や植物との関係を丁寧に整理した結果、収納付きのベンチとデスクを2台ずつ作ることになりました。
天板 / ボックス / 脚といったそれぞれのパーツはシンプルですが、それらを適切な場所に配置し組み合わせることで、まるでリノベーションのような効果を生み出す家具となったのは、私たちにとって重要な発見でした。
デスクベンチシェルフはその名の通り、「前原家のデスクとベンチ」に大きくインスパイアされています。
自分は部屋の中のどこにいたいか、何を近くに置きたいか、何を見せて何を隠したいのかなど、理想的な住まいを叶える家具の形は本当に人それぞれですが、そのどれもがシンプルなパーツの組み合わせで実現できるようなシステムをデザインしました。
前原家のデスクとベンチ
より自分らしい家具にカスタマイズ。
「内藤家の棚」は、使い方を選ばないシンプルな壁面収納に、フィギュアの飾り棚や化粧台といったちょっとしたパーツを付け足しています。
全体は合理的に作り、そこに最低限の作り込みをプラスするという方法をとることで、パーソナライズされた家具を低コストで実現するアイデアです。
このアイデアに関しては、「國江家のキッチン」を製作したときに書いた「家具における二つの自由さ」というコラムで、もう少し踏み込んでいます。
デスクベンチシェルフは、10種類という限られたパーツからなる合理的なユニット家具ですが、色や素材のカスタマイズ、ラインナップにないパーツの別注が可能という柔軟性も持たせています。
ゼロから個性的な家具を作るのではなく、パーツのカスタマイズという形をとることで、コストをコントロールしながら自分ぴったりの家具をつくることができるのです。
内藤家の棚
國江家のキッチン
このように、デスクベンチシェルフは住まい手の皆さんとの関わりから生まれたアイデアが詰め込まれています。
独立したての僕らにチャンスをくれた方々に改めて感謝するとともに、この家具がたくさんの人のもとに届くことを祈っています。